社内公募制度を活用してみよう

目次

社内公募制度

社内公募制度とは

社内公募制度とは、企業内部で行われる人材採用制度の一つで、現在の社員が企業内の異動や昇進などの機会を公募することができる制度のことです。つまり、社員が自らのキャリアアップを目指して、他部署や他のポジションに応募し、選考を受けることができます。社内公募制度は、社員のモチベーションや能力を引き出し、企業としても人材の内部流動を促進するために導入されることがあります。

応募した場合に上司にバレるのか?

上司に人事から応募の事実が伝えられるかどうか、これは企業次第となります。上司に了解を得ることが応募の一定条件としている企業も実際にあります。しかしその場合だと応募のハードルが高くなるので、応募者があまり集まらないことが想像されます。

一般的な社内公募では上司の了承なしに応募が可能で、人事から所属部署の上司には応募の事実は伝えないとしている企業が多いとおもわれます、自社の公募制度があればそのあたりは明記されているはずです。

とはいうものの、公募に合格した場合、つまりそれは異動が伴いますので、事前に後任などの調整が必要となります、上司や関係者には情報(公募の事実)は各企業のしかるべきタイミングでは共有されることになると思われます。
言い換えると、公募に不合格となる場合はバレないということになります。

僕が社内公募に応募するまでの経緯

コロナ禍での上司とのコミュニケーションがきっかけ

僕が公募に応募しようと思ったきっかけは上司と実施している月次の面談でした。
ちょうどコロナ禍のまっただ中、僕の働いている事業部門ではコロナ禍の影響直撃で開店休業状態、上司もプレッシャーがあったのかと思います、面談ではそれなりに厳しいコミュニケーションを受けたのがきっかけです。
いままで目の前仕事は一生懸命取り組みましたが、キャリアについては流れに任せていました。それを反省し自分に残された会社で働ける期間をどう過ごすのか真剣に考え始めました。

自己分析

扶養している家族もいることですし、勢いで退職するわけにもいかないのでいったん冷静にまずは自己分析をしようと思い、今回のようなコミュニケーションをされてしまった理由や自分自身の市場価値を確認してみました。

厳しいコミュニケーションを受けた理由

基本的には仕事に関しての結果はすべて自分の責任です。(無理にでもそう考えないと次に進めません!)今回の上司からのコミュニケーションについても主な要因は自分にあると考えて自己分析しました。
理由の主な要因は、自分の仕事(基本チームではなく単独で作業をする仕事が多い)やその成果物、過程などについてしっかりコミュニケーションをとる努力をしなかったことだと考え、その後の業務では自分が何をして何を作ったのかを極力伝えるように意識するようにしました。つまり、伝えないと伝わらないということを再認識しました。

社外での市場価値を確かめる

次に自分のスキルや経験を棚卸し、職務経歴書を作成、知り合い(遠い親戚)のヘッドハンターに転職の可否、転職後の想定年収などについてアドバイスをもらいました。

まず分かったことは、いくら過去に好成績の営業マンだったとしても、ブランク(僕はブランクが10年超あり)があるとダメです、つまり過去の栄光にしがみついてはいけないということです。
転職市場では一部の例外はあるもののほぼ直近の経験を重視されるようです。

僕は現在、BIツールやデータベースを扱うSQLなどの言語を扱うこと、KPIなどの指標を企画することがきるのが業務上での強みですが、データの扱いについては専門の教育を受けたわけではないので統計的な知識や機械学習などの理解や、それを実行するスキルまではないというのが現状です。

よって、僕の市場価値としては転職するとおそらく年収はいったん下がってしまうだろうという結論でした。

社内公募までの準備

自己分析の結果、転職よりも社内公募などを活用し、現在の自分のスキルを必要としてもらえるかつ興味のあるビジネス部門に異動するのが良いと結論を出しました。そもそも勤務している会社の雰囲気や待遇について満足していて、特にやめたいと思ったことはありません。
ただ、ここで焦って中途半端な状態で応募するのはよくありません、会社としては別にリストラなどをしている状況ではまったくなかったので、しっかり準備をして機会を伺い、マッチすると思うところがあれば応募しようと考えました。

資格を取得する

勤めている会社は比較的大きい会社なので様々な業務をする部門があります、よって公募対象先を増やすために資格を取得することを考えました。
正直なところ税理士や会計士などの超難関資格を取れればいいのですが、僕のおつむレベルでは現実的ではないので、一部の科目をすでに取得していたCFPやFP1級をまず取得することを目標にしました。
AFPやFP2級は持っている人はたくさんいますが、CFPやFP1級は社内でもほとんどいませんでしたので、保険や不動産関連、税金対策のスキームを提案している部署などに対しては資格がアピールポイントになると考えました。

試験自体の中止や途中サボったりして、結果1年半かかりましたが、結果2022年6月にCFPの6教科をクリアし、10月にCFPの認定を受けることができました。

仕事をさぼらない

当たり前ですが、仕事をサボって社内での評判を落としては受かるはずはありません。
仕事はできるだけしっかり取り組みました。また最終的に公募に応募しない、または応募しても落ちることも考えられます、よって現在の部署に残ることも当然想定しておくべきです。

実際に応募してみました

まずは応募しないと始まらない

まずは応募してみないことには何も始まらないです、応募して落ちても怒られたり殴られたりすることもありませんので、やると決めたなら応募する以外に選択肢はありません。

CFPの認定手続き後しばらくして、ちょうど社内公募の時期が来たので、興味がある事業分野の部署の社内公募の資料をじっくり確認しました。いくつか興味のある部署をピックアップしました。

僕の勤務先では複数の部署を応募できる仕組みになっていましたが、ビジネスの内容的に一番興味があった部署1つだけ応募しました。

面接前の準備

社内公募といっても基本は転職を同じです、僕は社内にほぼ知り合いがいないという環境ですので、まさに転職気分。
ただ、転職と違いSPIなどの筆記試験がなく業務時間を使って面接ができるというのが実際の転職と違うところで、挑戦する側には大きなメリットです。
社内公募の面接では企業によりますが、公募先の責任者(部長や役員)と人事を含めた面談が行われるのが一般的かと思います。僕は面接前に以下の準備をしました。

① 応募先の部署の情報収集

僕は社内にネットワークがありませんでしたので、会社内の閲覧可能な資料などから情報を収集しました。
応募先の部署にネットワークのある方なら、実際に話を聞けるのが一番だと思います。

② 自分の業務経験を応募先の部署に紐づけて簡潔に説明できるように準備する

自分自身のスキルや経験、資格などを応募先の業務に当てはめて何ができるのかを整理、自分なりに説明できるように文章にするなどの準備しました。

③ 計数の確認

現在の所属部署、応募先の部署の両方の部署の利益目標などを確認しておきました。

④ 志望動機の整理

よく聞かれる質問ですので、ある程度簡潔に話ができるように整理をしておきました。
自分の将来希望するキャリア(昇進に関する希望や考え方、業界の知識や経験を身につけたいなど)を軸に②で記載の業務経験やスキルの話と矛盾がないように整理しました。
やってはいけないのが、後ろ向きな志望動機、例えば人間関係や現部署の文句を言うなどはご法度です。(僕が面接官ならそんな発言する人はどんなに優秀でも一緒に働きたくありません。)

面接本番

応募後しばらくして人事より連絡があり、面接本番です。
人事部の担当者と応募先の責任者の方が面接官となり3社での面談となりました。おそらく他の企業も人事+応募先の方1~2名程度となるのではないでしょうか。
面接自体は意地悪な質問もなく、僕も準備をしていたおかげでしどろもどろになることもありませんでした、また面接官からはもし異動となった場合にいったんキャリアが断絶する影響など、デメリットも伝えていただくなど誠実なコミュニケーションをしていただきました。

面接は無事終了、結果は人事発令での発表ということで、あとは祈るだけです。

社内公募制度を活用した感想

まずは結果ですが、無事人事発令にて公募に合格しました!!
あとは異動先の業務を頑張るだけです、また今後は新しい業務の知見などをブログで紹介できて、業界の発展や理解つながるようなことが書けたらと思います。

社内公募制度を使ってみた感想としては、仕事仲間に内緒で進めているというろめたさは少しありましたが、とてもよい経験でした、転職しなくても、社内で別の業務に積極的に挑戦できる制度があるのはとても良いことだと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次