CFP試験について(課目ごとの難易度や勉強方法は?)

本記事はCFP合格を目指す皆様に参考になればと、私の経験を元に記載しています、特に難易度はあくまでも私の感覚です。

目次

試験の概要

 CFP資格試験は6科目からなり、受験をするにはAFP認定者であることが条件となります。CFPおよびAFP、また関連する類似の国家資格である、ファイナンシャル・プランニング技能士(1~3級)の詳細については後日まとめて紹介したいと思いますのでご期待ください!

CFP資格試験は6課目

 CFP資格試験は以下の6課目からなります、1日3課目、2週間にわたって試験が実施されます。時期は通常は毎年6月、11月の年2回開催されます。
 またCFP資格試験の特徴としては、課目ごとに受験が可能であり、1課目づつゆっくりと取得していくなど、自分のペースで取り組むことが可能です。
 1課目あたり50問の出題で、試験時間は2時間、マークシート形式です、合格ラインは課目および試験毎に変動しますが、おおむね30点前後、課目ごとの合格率は30%前後です。詳しくは以下日本FP協会のHPからご確認ください。

https://www.jafp.or.jp/aim/cfp/cfp_exam/mohan.shtml

各科目の難易度(筆者の個人的な評価)※5段階評価

① 金融資産運用設計 ★★★★★

 特に数学が苦手な方はこの科目が一番の難関ではないでしょうか、債権の金利や株式などの計算は当然ですが、標準偏差の計算などの問題も出題されます。関連する職業ではない限り、なかなか触れることのない内容が多いので、この課目で挫折する方も多いようです。
 私も数学が苦手でしたので、計算問題の対策としては、Youtubeで関連する数学の説明動画を見てから勉強に取り組みするなどしました。

② 不動産運用設計 ★★

 不動産は実生活で触れる機会が多いので、とっつきやすく勉強も比較的楽しくすすめることができると思います。計算問題も複雑なものはあまりなく、またそのパターンもある程度決まっていますので、過去問をそれなりに取り組めば、比較的難易度は低いと思います。

③ ライフプランニング・リタイアメントプランニング ★★★★★

 金融資産運用設計ほど複雑な計算はでないものの、キャッシュフロー表の作成や、各種係数を使った計算問題、退職金計算、健康保険や年金制度など範囲が広いことが特徴です。
 とにかく計算問題を落とさないことが肝ですので、ケアレスミスに注意することと、年金や健康保険の制度は複雑なので、まずは大枠の制度を図などでしっかり理解してから、過去問を解くとよいかと思います。

④ リスクと保険 

 基本的には保険に関する課目です、保険の営業マンではない私ですが、個人的にはこの課目が最も簡単と感じました。この課目も不動産運用設計同様で、実生活で触れる機会が多いので、とっつきやすく、さらに暗記問題が中心ということもあり、スキマ時間での勉強容易です。

⑤ タックスプランニング ★★★★

 各種所得の種類、また配偶者など人的控除を勘案した所得税、住民税の計算、不動産所得に関する税金、減価償却などに関する設問や、損益分岐点計算など財務諸表に関する設問もあります。計算問題自体は複雑ではないものの、こちらもケアレスミスに注意し、また人的控除額など一部暗記していることを前提としています。

⑥ 相続・事業承継設計 ★★★

 相続や中小企業の事業承継などは昨今注目されていますし、人によっては喫緊課題でもあるので興味深く勉強ができる課目と思います。こんなんあるの?みたいな養子や親族のパターンが出てきたりしますので、基本的なルールはしっかり押さえつつも、過去問である程度問題に慣れておく必要があると思います。勉強後は自分で遺言書は書けます!

勉強方法

 筆者は特に若いころから学力は決して高いほうでありません。また40歳代という年齢もあるせいか、記憶の定着も自分でも認識できるぐらいに悪くなっていて、最近は人の名前や言葉が出てこず、会話の中でもいろいろ思い出せなくて、言葉にできない唸り声みたいなものが増えてきています、という次第ですので、前段の難易度もその前提(笑)で参考にしていただければと思います。

参考書および問題集

 参考書は日本FP協会のCFP®資格標準テキストを購入しました。
ただし、結果的に活用したのはライフプランニング・リタイアメントプランニングと相続・事業承継設計の2課目で、残り課目は結果的にこの後紹介する問題集の解答解説を活用して勉強しました。


 

 独学の場合、問題集は個人的にはFPK研修センターのCFP受験対策精選過去問題集がおすすめ。
要領のいい方は、日本FP協会の過去問を2冊程度で合格できるようですが、私ぐらいだとこの分厚い問題集と詳しい解答解説が必要ですね。とにかく解答解説がくどいぐらいなので、まずはこちらを入手して必要に応じて前述のテキスト購入するのがいいと思います。

勉強方法

 筆者(サラリーマン、基本的に出社)のCFP受験については当初は毎回1課目毎に受験していましたが、2021年11月の試験で欲を出してタックスプランニングと相続・事業承継設計を2課目を受験して両方不合格(自己採点では両課目ともあと2点足らず)、2022年6月に再度2課目受験して合格しました。


 試験勉強の期間は1課目あたり3か月程度を目安に、勉強時間は1日あたり30~60分程度勉強していました。
時間の作り方は人それぞれですが、私は夜に必ずお酒を飲みます(本当はやめたい)し家事の分担もありますので、朝早めに出社し会社近くの喫茶店で勉強しました。平日のほうがペースを作りやすいので、勉強は平日の朝中心で、週末は時間があれば1~2時間程度と、あまり私生活には無理のない範囲で取り組みました。


 勉強方法としてはまずは問題集を1回転することをお勧めします、初学者であればおそらくほとんどの問題が分からないので、ほぼできないと思います、よって実際は問題を読んだあとに、解答解説を読むのことのくりかえしになります。当然時間もかかり、それなりにストレスですが、この1回転目を耐えましょう!


そうすれば、2回転目からは多少は解けるようになりスピードも少しあがります、3回転目以降は苦手な問題を中心に繰り返し演習、計算問題でよく間違えたものは試験直前に何度も練習して、本番に臨みました。

 CFPについては独学でしたが、過去に宅地建物取引士を取得した際には、TACという学校に週末通学して、結果1回で取得しました。こちらは独学と違いスケジュールが決まっていて、模擬テストがあったり、さらに自習室が使えたりして、効率よく学べました。時間に余裕があり、1回または2回で合格を目指すような方や自分で勉強のペースを作ることが難しい方は、お金はかかりますが、専門学校も選択肢に入れてよいかと思います。

まとめ

  • 受験資格はまずAFP認定者であること
  • 合計6課目あり1課目づつ受けることができる
  • 各科目一度合格すると特に有効期限なし
  • 勉強時間は1日30~60分程度、1課目あたり3か月程度の期間が目安(私の場合)
  • 問題演習を中心に勉強(FPK研修センター「CFP受験対策精選過去問題集」がおすすめ)
  • 短期間で合格したい場合はスクールも視野に
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